ビジョンシステム キャリブレーションエラー

先日、Phantom4の飛行直前にビジョンシステムキャリブレーションエラーの警告が出ましたので、早速キャリブレーションを行いました。

 ビジョンシステムとは、超音波センサーと画像データを用いて機体を安定させたり、障害物を回避させる機能です。エラーが出たままでも飛行はできますが、安全に飛行させるためには無くてはならない機能なので、さっそくキャリブレーションを行いました。

DJIアシスタント

 キャリブレーションを行うためには、ソフトウエア【DJI Assistant2】が必要です。DJIのHPの各機体のページのダウンロードページより、ダウンロードできます。
  DJIアシスタントを立ち上げ、DJIのアカウントを利用してログインしておきます。

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DJIアシスタント

機体とPCをUSBケーブルで接続して機体の電源を入れ、しばらくすると接続した機体が表示されるので、クリックします。

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DJIアシスタント

 チュートリアルの画面になるので、一通り確認してキャリブレーションの開始をクリックします。

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DJIアシスタント

 キャリブレーション用の画面になるので、機体の正面を画面に向けます。

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DJIアシスタント

 赤枠が機体の照準なので、緑枠のターゲットに合うように機体の向きを調整します。なるべくピッタリ重なるように、機体の前後方向も調整するようにします。

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DJIアシスタント

 次に、水色のターゲットが現れるので、ターゲットに機体の向きを合わせます。次々にターゲットが現れるので、順番に合わせていきます。

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DJIアシスタント

 指示どうりに、正面が終われば、底面を同様に行います。(機種によって異なります)

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DJIアシスタント

 すべて終了すれば、キャリブレーションが始まります。

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DJIアシスタント

 数分で完了します。

 DJIアシスタントは、ビジョンシステムのほかに、ファームウエアのアップデートもできるので、PCにインストールしておきましよう。また、キャリブレーションで、かなりバッテーリーを消耗するので、満充電のバッテリーでキャリブレーションを行うことをおすすめします。

モーターとプロペラの点検

 ドローンの飛行前には、入念に各部を点検しますが、特に気をつけたいのは、モーターです。

 ドローンのには、モーターが4個、6個、8個のものが多く見受けられますが、一番普及しているモータが4個のものは、1つのモータの故障が墜落に繋がります。

 このため、モーターの点検は入念に時間をかけて行います。

モーター

まずは、プロペラを外した状態で、手でゆっくりとモーター軸を回してみます。このときに妙な引っかかりや、個々のモーターによって回転の抵抗に差がないかを調べます。

  内部の軸受が劣化してくると、回転がガサツになってくるので、少しの変化も見落とさないよう、普段から正常な状態を手に覚え込ませておくことが重要です。

 次に、プロペラをはずした状態で、電源を入れてモーターを空回りさせてみます。

このときにモーターが発するヒュイーンという音に濁りがないか、個々のモーターに差異がないかを調べます。

プロペラ

 次に、プロペラの点検ですが、損傷がないか外見の劣化具合も大切ですが、ブレードのコシの具合も非常に重要です。

 ドローンは飛行中、プロペラによって支えられています。つまりプロペラにぶら下がっている状態です。

 トイドローンは別として、一般的には1Kgから数Kgをプロペラ4本で支えることになります。

 この重量が、飛行のたびにプロペラに掛かってきます。

 最近はプラスチックの品質が良くなってきているとはいえ、飛行を重ねるごとに徐々に脆くなってきます。

 このため、プロペラのブレードにコシがあるかどうかは、飛行前の重要なチェックポイントです。

モーターの点検

 モーター・プロペラの不具合は、即重大な事故につながるので、念には念を入れ納得の行くまで点検を行いましょう。