ドローンの飛行前には、入念に各部を点検しますが、特に気をつけたいのは、モーターです。
ドローンのには、モーターが4個、6個、8個のものが多く見受けられますが、一番普及しているモータが4個のものは、1つのモータの故障が墜落に繋がります。
このため、モーターの点検は入念に時間をかけて行います。
まずは、プロペラを外した状態で、手でゆっくりとモーター軸を回してみます。このときに妙な引っかかりや、個々のモーターによって回転の抵抗に差がないかを調べます。
内部の軸受が劣化してくると、回転がガサツになってくるので、少しの変化も見落とさないよう、普段から正常な状態を手に覚え込ませておくことが重要です。
次に、プロペラをはずした状態で、電源を入れてモーターを空回りさせてみます。
このときにモーターが発するヒュイーンという音に濁りがないか、個々のモーターに差異がないかを調べます。
次に、プロペラの点検ですが、損傷がないか外見の劣化具合も大切ですが、ブレードのコシの具合も非常に重要です。
ドローンは飛行中、プロペラによって支えられています。つまりプロペラにぶら下がっている状態です。
トイドローンは別として、一般的には1Kgから数Kgをプロペラ4本で支えることになります。
この重量が、飛行のたびにプロペラに掛かってきます。
最近はプラスチックの品質が良くなってきているとはいえ、飛行を重ねるごとに徐々に脆くなってきます。
このため、プロペラのブレードにコシがあるかどうかは、飛行前の重要なチェックポイントです。
モーター・プロペラの不具合は、即重大な事故につながるので、念には念を入れ納得の行くまで点検を行いましょう。